そろばんの効用

そろばんは能力開発器具です!

 20世紀は計算器具としての役割がメインであったそろばんですが、21世紀のいまは「能力開発器具」として新たな価値が見直されています。

 

 お子様の可能性を広げてくれる非常に優れたツールであるそろばん。具体的にどのような能力開発や、効用があるのか、少しご紹介いたします。



 1、はやく正確に処理する力

 そろばんを使い、限られた時間の中で正確に答えを出すという訓練を通じ、勉強、仕事等、何事においても「早く正しく」処理する能力が身につきます。

 

2、学習姿勢

 静かに机に向かい、集中して問題に取り組む。そうした過程の中で、集中力忍耐力といった長きにわたり必要となる学習姿勢が身につきます。

  

 3、脳の器を大きくする

 指先を細かく速く動かす動作を繰り返し、自分の力で答えを導き出すそろばん。幼い頃からの手先の巧緻性と知能指数には大きな相関性があることも脳科学の研究で明らかになっています。

 

 珠算式暗算は、数字をそろばん玉のイメージとしてとらえ、そのイメージを変化(頭の中で操作)させていくという計算方法です。そして、その数字の桁をどんどん大きくし、変化させるスピードも上げていく。こういった訓練により、脳の基本的な処理能力を上げ、「大きな脳の器」を作ります。

両手で弾くそろばん
有段者は「早く正しく」を追求する過程で、そろばんを両手で弾くようにもなります。

4、驚異的な暗算力

 一般的に計算する脳は左脳であるのに対し、珠算式暗算では右脳を使うため、おしゃべりしながら暗算ができたり、異次元なスピードでの計算が可能となります。数字をイメージで扱うからこそ、そろばん学習の真骨頂「高速での暗算」が可能となります。

 8,364×987= ? のような計算も、上級者は数秒で上の桁から一気に「8,255,268!」と答えが言えるようになります。

◆尚弘先生のフラッシュ暗算(5桁15口2.5秒)

わずか2.5秒の間に5桁の数字が15個表示され、それを全て足しています。


 5、人間力を高める

  自分の実力が点数としてはっきりわかるそろばんは、目標を定めやすいのも特徴です。隔月で実施される検定試験などの練習を通して、最後までがんばり抜くこと、継続して努力することの大切さを体感として学びます。やればできる!という自信や喜び、達成感、また悔しさや焦燥感、不合格で味わう挫折感など、子供時代に経験すべきたくさんの要素をそろばん学習は備えています。数感覚や暗算力を強化すると同時に、人間力をも高めるのがそろばんです。



 そろばんを学ぶことで身につけられる珠算式暗算の力は実生活において非常に役立つものです。その習得の過程で養われる「頑張る力」は、基本的な学力の伸長に資するとともに、生涯役立つ「生きる力」となっていくでしょう。

 

 「そろばんを芯とした、たくましい子育て」を実践し、お子様の可能性を広げてみませんか(^^)